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歯周病治療
- 歯周病は、進行すると歯を失ってしまうだけでなく他の病気にもかかってしまう可能性があります。
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歯周病の治療とは・・・
- 歯周病による歯茎や歯槽骨の状態を知るため、歯茎の検査(歯周組織検査)を行います。
合わせて歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を効果的に取り除くためのブラッシングの仕方などの指導を行います。
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その後、歯と歯茎を境にして歯茎より上に付着している歯石をとります。
軽度の歯周病であれば、これでほぼ治ります。
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再度歯茎の検査を行います。その後、歯茎より下(歯周ポケットの中)に付着している歯石を回数分けて、取ります。中程度の歯周病であれば、ここまで行います。
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重度の歯周病になると手術(歯周外科手術)が必要となります。
保険の治療では破壊され溶けてしまった歯周組織を除去し、治癒を待ちますが、この時の治癒は、「傷が治る」だけなので、新たに歯周組織が出来上がる事はありません。
分かりやすく言うと、「悪くなったものをとった」という事になります。
これを、フラップオペ(歯茎を開いてから歯石を取り除く治療法)といいます。
- フラップ治療の流れ
- 歯肉の切開➡歯肉の剥離➡歯根表面の清掃➡縫合
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再生治療とは・・・
- フラップでは、歯周組織を再生できませんが、
この手術の際に、積極的に歯周組織の再生を促す材料を使用することで、失った歯周組織を「再生」させることが出来ます。
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その薬剤が、エムドゲインです。
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主成分は、タンパク質で子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをします。高い安全性の確保のもと、幼若ブタの歯胚から抽出精製されたもので、エムドゲインが原因とされる副作用は、一例も報告されていない世界中で使用されている最も安全な歯科再生材料です。
- エムドゲインの治療の流れ
- 歯肉の切開➡歯肉の剥離➡歯根表面の清掃➡エムドゲインゲルの塗布➡縫合
- エムドゲイン処置後のレントゲン写真です。
処置前に比べて「歯槽骨」が再生し、歯周ポケットが浅くなっています。
術前(左写真)と術後5年(右写真)を参照すると、左から3番目の歯、左側の骨が再生されています。
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処置後は・・・
- 歯周病は治療を受けたら、終わりではありません。自覚症状が無い歯周病を予防していくためにも、3カ月に1度の定期的なメンテナンスが欠かせません。(虫歯の早期発見にも繋がります)
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歯周病と全身疾患
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歯周病は細菌感染症です。以下の全身疾患と歯周病が関係していることが、研究によって明らかにされています。
- ・糖尿病
- ・血管障害(脳・心臓血管)
- ・低体重児出産
- ・肥満
- ・呼吸器疾患
歯周病は沈黙の病と言われている生活習慣病です。気付くのが遅れて歯が保存できなくなる前に日頃から定期的に受診されることをお勧めします。
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歯周再生療法
- 歯周病にかかると、歯を支える周りの骨の吸収が進行します。通常は減ってしまった骨は元に戻すことができません。
しかしある条件を満たせば、失った骨を再生することができます。
予防歯科
料金表
再生療法基本料金 |
88,000円 |
1本追加毎に加算 |
22,000円 |
人工骨材料料1ボトルあたり |
22,000円 |
※表示は全て税込み価格です。
※受診者の方の症状によって、金額が前後致します。