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噛み合わせ治療
- 噛み合わせの問題は、様々な不快症状を引き起こす
- 歯がしみる 噛むと歯に違和感や痛みがある 歯茎が下がってきた
くいしばり 歯ぎしり 歯がグラつく
顎がカクカクなる 口が開きづらい 顎がだるい 顎が痛い
片頭痛 肩こり 耳鳴り めまい 寝つき・寝起きが良くない
上記の症状が当てはまる方へ
- これらの症状は、噛み合わせに問題がある人がよく訴える症状です。噛み合わせ治療によって、改善する可能性が高いです。是非一度検査を受けてみられることをお勧めします。まさか歯科で肩こりや頭痛も治療対象になるとは、ご存じでない方が大半だと思います。しかし例えば肩こりについては、原因の1から2割は噛み合わせの問題だと言われています(その他は全身の姿勢の不正が問題)。
- 当院の歯科医師は、国際学頭蓋機能学会の認定医です。経験や勘に頼るのではなく、科学的な検査に基づいた診断と治療が大切だと考えています。日高理論、神経筋機構理論(ニューロマスキュラー理論)の2つの咬合理論に基づき、頭部・噛み合わせの計測分析、姿勢分析、顎機能検査を行い、科学的に原因を究明してから、噛み合わせの治療を行っています。
噛み合わせ症候群
噛み合わせ治療の流れ
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顎関節の3大症状
- 顎関節の3大症状(顎を開け閉めする際に音がする、顎関節の痛み、口が開かなくなる(開口障害))について詳しくご説明いたします。
1.顎を開け閉めする際に音がする
- クリック音:
顎を開けた時、閉じた時に「ポキッ」という音がします。既に顎関節の中にある軟骨の位置がズレていて、その症状で口を開けると、顎の関節の骨が軟骨に乗り上げて音がするのです。そして、口を閉じた時に顎の関節の骨が軟骨から滑り落ちて「ポキッ」と音がするのです。
- 実はこの口を開けた状態の時には一旦、軟骨の位置と顎の骨の位置は正常化しているのです。しかし、閉じた時にまた、顎の骨が軟骨から滑り落ちてしまうことで、ずれた状態に戻ってしまうのです。
- ズレは次第に大きくなって、顎の骨が軟骨の上に乗り上げる事が出来なくなってきてしまい、額の骨が軟骨に引っかかって、口が開かなくなってきてしまうのです。
- この「クリック音」は痛みもありませんのであまり気になりませんが、これを放置すると、後々大きな問題へと発展してしまう可能性があるのです。
- 捻髪音:
クリック音がしている時は軽いのですが、この状態が続くと、次第に軟骨の位置のズレが大きくなってしまいます。
そして更に進行し、「ジャリジャリ」という音が鳴る、捻髪音(ねんぱつおん)がするようになると、かなり症状が悪化し、軟骨がすり減った状態で骨と骨がこすれる事で鳴る音なのです。
2.顎関節の痛み
- 普通に話をしたり、顎を動かしていなければ痛みが出ることはほとんどありません。
- しかし、
- ✔️大きく口を開けた時(あくびをした時など)
- ✔️食べ物を食べたりする時
(大きく口をあけなくても、普通に食べる時でも)
- ✔️気になって、顎を抑えた時
- などは、顎関節の痛みを感じます。やはり一番困るのは食べ物を食べるときです。リンゴのような、かぶりつくような食べ物ではなく、普通に食事をするだけでも、痛みが出てしまうので食事するのも憂鬱になってしまうようです。
3.口が開かなくなる(開口障害)
- だいたいの場合、口の中に指が2本入らない。
それ以上、大きな口を開けようとすると、痛くて開けられない事が多いようです。
- 話すことは出来ますが、柔らかいもの、食べ物を小さくして食べないと食べられないなど、かなり生活に支障をきたすようになってしまいます。
どうしてこのような症状が出るかというと、口を開けるときには関節の骨が前の方に滑って、開きます。しかし、咬み合わせがズレる事で起こる軟骨のズレは、関節の骨の動きを邪魔して、開かなくなってしまいます。
- このような状態を2~3カ月以上、放置してから治療をうけても、治らない事が多くなります。そのようにならないためにも、顎関節症の中でも、一番重い症状の開口障害が出た場合には、少なくとも1週間以内にご来院ください。
- 当院の副院長は、噛み合わせ専門医なのでお任せください。
当院のスタッフ
1.初診問診
- 注意深い問診により、それがどのような咬み合わせの問題から起こっているのかおおよそ分かります。
- 初診時の問診内容:
- ✔️あなたの症状がいつ頃から始まったか
- ✔️どのような時に、どの程度でてくるか
- ✔️それは、どのくらい続くのか…など
- 問診後、あなたの歯型を取らせていただき、次回の検査までに石膏模型を作成しておきます。
2.K7を使用して一連の検査
- 当院では主観ではなく、咬み合わせを客観的に計測しています。そのためK7という他院でもあまり導入されてない機械を当院は導入しています。最新コンピューターテクノロジーにより、筋肉の働き、顎の動き、正しい顎の位置を正確に測定することができるようになりました。
- ①筋肉の緊張状態の検査(筋電図)
赤の→で示す筋肉は噛み合わせの不正による異常な緊張感があります。
- ②噛み締めた時の筋肉の働き(筋電図)
赤の→で示す筋肉の働きが悪くなっています。
- ③開閉時のスムーズさ(顎運動)
関節の軟骨のズレや変形がないかどうかが分かります。
- ④顎のズレの検査
噛み合わせの不正による顎のズレがないかどうかを調べるグラフです。
- 検査後必要があればマウスピース用の噛み合わせを取らせていただくことになります。
4.マウスピース治療
- 2回目で行ったK7での検査でマウスピース治療が適切であると判断した場合、製作しておいたマウスピース(オーソシス)を3回目の来院時に調整しお口にセットします。
- オーソシス
- お口に装着されたところ
画像では下顎に装着されていますが、ほとんどは、上顎に装着します。)
- 当医院で使っているマウスピース(オーソシス)は透明のアクリルで出来ていて、上顎に装着ます。
このマウスピースの表面には、K7で診断した正しい顎の位置で噛み合わせが出来るように、下の歯に合わせて正しい歯の噛み合わせが彫刻されています。つまり、このマウスピースを入れて咬むと自然に正しい顎の位置で噛み合わせが出来るという画期的なものです。
- マウスピースお渡しの後の流れ:
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- ✔️いつでも簡単に取り外し出来ますが、最初の2週間は、食事の時以外は就寝時を含めてなるべく長い時間(17時間以上が好ましい)使用していただきます。
- ✔️1ヶ月後に再度K7の検査を行いますが、その時点で正しい顎の位置に変化がでてきている場合があります。
- ✔️その場合には、マウスピースの噛み合わせの部分をレジンという材料を用いて修正する場合があります。これをリサーフェイスといいます。通常1~3回程度必要になる事が多いです。
5.矯正、セラミック修復治療
- 患者様によっては、マウスピースをつけても、外すとまた症状が出てしまう場合があります。そのような場合は、矯正やセラミック修復治療の治療計画と費用見積もりを提示して、コンサルティングを行います。
- 方法1:矯正治療
- 一つは、子供さんがやっているようにワイヤーやゴムを使用して直接歯並びを矯正する方法です。矯正の治療をお勧めするのは、ご自分の歯に虫歯やかぶせ物がなく、ほとんど自然の歯が揃っている場合です。矯正の装置を1~2年つけていただくことになりますが、元々の歯並びのせいで噛み合わせが悪いのですから、矯正の治療は最も理にかなっているとも言えます。
- 方法2:セラミック修復治療
- もう一つはご自身の歯に入っているかぶせ物を作り変えたり、新しくセラミックスの材料を歯に装着して噛み合わせを新しくしていくことです。これは既に不良なかぶせ物が入っている方には、歯自体の治療にもなりますので、一石二鳥といえます。通常は下の奥の左右8本にかぶせ物を入れることで、顎の位置を改善することが出来ます。また、治療が1~3カ月程度で比較的短期間で終了することが可能となります。